海水淡水化分野における特殊合金の応用:
海水淡水化プロセスで使用される機器や材料は耐食性を備えている必要があり、材料の選択と設計原則は材料の使用環境に依存します。ステンレス鋼はその耐食性と耐久性から理想的な材料となり、さまざまな脱塩方法に使用されています。
海水には腐食性物質が多量に含まれており、海水淡水化装置の製造に必要な胴体、送水ポンプ、蒸発器、高温パイプラインなどはいずれも高濃度海水と直接接触する部品であり、強い腐食性が求められるためです。耐久性に優れるため、一般の炭素鋼では使用できません。しかし、スーパーオーステナイト系ステンレス鋼、スーパー二相ステンレス鋼、冷間圧延チタンは優れた耐海水耐食性を有しており、海水淡水化工学の要求を満たすことができ、複効用蒸留や逆浸透膜淡水化プラントに最適な材料です。
海水淡水化分野で一般的に使用される特殊合金材料:
ステンレス鋼：317L、1.4529、254SMO、904L、AL-6XNなど
ニッケル基合金：合金31、合金926、インコロイ926、インコロイ825、モネル400など
耐食合金：インコロイ800H